講師をしていただく パーサンフ・オユンゲレルさん(愛称オギーさん)は、モンゴルのトゥブ県と泉佐野市とが友好都市関係で国際交流員として派遣されて、現在、泉佐野市で勤務されています。
泉佐野市内の中学校でモンゴルの紹介や、モンゴルへの同行などを
されて、活躍されておられます。
今回のレシピの、「ホーショール」はロシアのピロシキのような餃子、
「グリルタイ ショル」は肉うどんです。
どちらもモンゴルの家庭料理です。皆さんが作られる前に、
「ホーショール」 と「グリルタイ ショル」の作り方の説明して下さいました。
時間を無駄にしないように、手順は手際よくホーショルから作り、グリルタイ ショルの野菜を切っておきます。子どもの時からホーショルを作っていると言うだけあって、小麦粉を練ったあと、寝かせておいた生地をもう一度、練り上げる手つきはプロ並みでした。 さすが・・・ (趣味で蕎麦打ちをしている私にも納得です。)
小さじ一杯の塩と牛肉ミンチをこねてから、みじん切りした玉ねぎを加えます、中身の具です。生地を20等分して、包丁で切り、生地を丸く薄く麺棒でのばした後、具の牛肉ミンチとチーズを入れる作業も中身が出ないように。両面にひだを作りながらくっつけていきます。指を前後に動かしながら手際よくいとも簡単に作ります。出来上がりは餃子とは思えないお菓子のパイ生地のような出来栄えでした。
いざ、私たちは教えてもらったホーショールを作ります。
生地を練り直して、20等分したのを手で伸ばしてから、麺棒で延ばしてゆく作業もオギーさんのようにいきません。
中身の牛肉ミンチをいれてひだを作ります。生地をくっつけて指を前後に動かすのはできず、きれいにひだを作るのは難しいです。日頃、作っている餃子の皮のひだの作り方は出来ても、国が違えば作り方はそれぞれ違ってきますね。中身が出たり、穴があいてしまったのもあります。
形はオギーさんのように綺麗ではありませんが、サラダ油で揚げて具にした牛肉のミンチが煮えるまでじっくり揚げていきます。
揚がると、皮がパリパリになって来て、色が付いて来たら出来上がりです。
グリタイ ショルはサラダ油で炒め、羊肉と野菜を加えて塩小さじ1-2杯を入れて炒めます。
野菜がしんなりなってきたら、水を2Lを加えて煮込んでいきます。
野菜類は1cm角に切っているので、人参が柔らかくなってきたら、乾麺のモンゴル麺を半分に折って入れていきます。
麺が柔らかくなってきたら、出来上がりです。味は薄味です。
どのグループも出来上がりの時間は同じ様なもので、ホーショルに時間がかかって試食は12時を回っていました。
各自に盛りつけられたのはホーショルが3個とどんぶり一杯分のグリルタイ ショルでした。グリルタイ ショルは塩だけの味付けだったので、野菜の甘みや羊肉の素朴な味がしました。ホーショルも味付けは塩だけだったので、牛肉の味とチーズでシンプルな味でした。
モンゴルは、香辛料を入れずに塩味だけで素材の味を大切にしています。料理を通して、感じてくる食文化によってモンゴルが近くなって来ました。
以前、朝青龍さんが大阪場所で出稽古に来られて、お会いした時、礼儀正しく挨拶されました。その時、私が打った蕎麦を食べて頂いたことを思い出しました。日本食文化はうどんや蕎麦です。モンゴルでも「グリル タイ」という麺の食文化があり、共通なのですね。
試食が終わって、オギーさんから、モンゴルの歴史、文化、などをお聞きしました。
ご持参の本を元に説明されました。現在、モンゴルの総人口3000万人の内半分が遊牧民だそうです。その遊牧民が大草原で生活するゲル(伝統的な移動式住居)についても話されました。
モンゴルと言えば「大草原に遊牧民」のイメージを持っていましたが、首都ウランバートルは大都市で年々変わってきており、100万人が住んでいます。市内では交通渋滞も起こるようです。オギーさんの実家のトゥプ県はモンゴルの中央部にあり、「トゥプ」は「中央」と言う意味だそうです。ウランバートル市はトゥブ県にあります。
日本の大相撲ではモンゴル出身の力士が沢山いますが、横綱白鵬はトゥプ県の出身だそうです。オギーさんのお父さんもモンゴル相撲のチャンピオンだとの事です。
気候については、冬は雪が9月より降り始め、4月頃までの残っているそうで、マイナス30度まで下がり、夏は暑いときは45度もあるそうです。
(ゲルは伝統的な移動式住居。円形で、中心の柱(2本)によって支えられた骨組みで、屋根部分には中心から放射状に梁が渡され、羊の毛でつくったフェルトをかぶせて屋根・壁に相当する覆いとしています。)
この様な厳しい環境でたくましく生きているモンゴルの人たちです。
(浜田)
アンケート
アンケートの回収9人でした。(KAIFA会員5名。一般4名)
1.KAIFAサロンに参加して、いかがでしたか。
☆とても楽しくて、モンゴルのことを知りたくなりました。料理を皆で楽しく出来て美味しかったです。
☆とっても楽しく勉強になりました。また、参加お願いしたいです。
☆塩だけのシンプルな味付けに驚きました。素材の味を楽しむのでしょうね。
他国の料理に興味があってもなかなか自分では作らないので、とても楽しかったし、良いきっかけでした。お話しも良かったです。ありがとうございました。
☆とても楽しく、モンゴル料理体験ができました。ありがとうございました。
☆日本にある材料でほとんど作ることができたことを知って、モンゴルの味を知ることができて楽しかったです。
☆楽しかったです。モンゴルへ行ってみたいと思いました。(2名)
☆モンゴルを知らなかったので楽しかったです。
☆先ず楽しかったです。グリルタイ ショルは、これからもさせていただきます。
2.次回のKAIFAサロンについて
☆こんな計画をもっとつくってください。又、参加します。
☆他国のお料理をお願いします。
☆他にもいろいろな国のお料理を作ってみたいです !
☆1年に2、 3回 海外料理を作って食べる企画をして頂けると嬉しいです。
☆又、各国料理を作りたいです。
アンケートの感想を書いてくださった皆様、有難うございました。
次回の「KAIFAサロン」の参考にさせていただきます。