第11回KAIFAサロン
「ギニア共和国の文化をまなぼう !」
2016年4月9日(土)、今回のゲストは関西国際センターの研修生で外交官のAiba Kabaさんをお招きして開催しました。
アイバさんは、昨年(2015年)9月に来日して、今年の5月までの日本語研修を受けています。
まもなく、日本語研修が終わって、5月12日にギニアへ帰国されます。
8ヶ月間で学ばれた日本語の会話と思えないほど、とても上手な日本語を話されていました。
日本のことが大好きで、着物がとても似合う方です。
毎回好評を頂いて、バングラデシュ、コロンビアと続いて「料理を通して他国の文化を学ぼう!」が定着化しつつあるKAIFAサロンです。
今回も日本から遠い西アフリカのギニアの料理を企画していました。当日に東京研修を控えた多忙な外交官のアイバさんなので、急遽、「ギニア共和国の文化を学ぼう!」に切り替えました。
当日は13名の方が参加されました。(会員10名、一般3名)。
アイバさんは、ギニアの民俗衣装である黄色のワンピースを着用していました。
頭には共布を巻かれていましたが、これはギニア婦人の正装だそうです。
夕方には東京の外務省へ出発なのに、先日からギニアで食べられている揚げ菓子を作って持って来てくれました。丸、ドーナツ型、三角、ひし形等の形がいろいろあって、油で揚げています。沖縄のサンターアンダーギのお菓子のような甘くないおやつといった感じです。
西アフリカの素朴な味がしました。参加されてみなさんへ配って食べて頂きました。
アイバさんにギニアの文化やアフリカの自然について話して頂きました。
「わたしのくに」と言うレジメを作り、プロジェクターでギニアの国を紹介していただきました。
アイバさんの流暢な日本語でギニアの紹介は30分ぐらいで終わりましたので、こちらもすこし慌ててしまいましたが、日本より遠い国である西アフリカのギニアは馴染みのない国です。皆さんに質問をお願いすると、次々とギニアについて質問をしてくれました。
外交官であるアイバさんなので、質問への回答は慣れない日本語で、はきはきと話して下さいました。
時々、質問の内容が理解されないときに困っておられた時もありましたが、質問を詳しく言いなおすと理解して答えて下さいました。
1. 位置
ギニア共和国、通称ギニアは西アフリカ西端に位置する共和制国家で、北にセネガル、北西にギニアビサウ、北東にマリ、南にシエラレオネ、リベリア、南東にコートジボアールと国境を接し、西は大西洋に面しています。
「ギニア」の国名の由来は諸説あります。赤道ギニア、ギニアビサウやパプアニューギニアなどとは別の国です。それらを区別するために、首都の名を冠して「ギニア・コクナリ」と呼ばれることも多いです。
首都 : コクナリ 面積 : 245,857 平方km 人口 : 1千万人
為替 : ギニアフラン (FG) 重要資源 : 鉱物、水力エネルギー、漁業、農業、森林、記念碑
独立 : 1958 年10月 2日 (フランスの植民地であった)
言語 : フランス語、民族語(ブラル語、マニンカ語、スス語など) 異なる四つの地域があります。
2. 歴史 旧フランス植民地の中でも、1958年に他の植民地に先駆けて国民投票で独立した国家です。
フランスからギニア共和国として独立した後、宗主国であったフランス覇ギニアへの一切の援助を打ち切り、公共施設や道路を破壊しつくし、国土台帳などの書類や公共施設にあった備品をすべてフランス本土に持って行ってしまった。そのため、ギニアは世界最貧国に転落しました。この状況を打破するためギニアは社会主義政策を敷き、政敵及び人権論者の抑制を行いました。
3. 経済
独立時には労働人口の80%が農業に従事していて、バナナ、パインナップル。コーヒー、ピーナッツ、パーム油が主要輸出物でした。
それから30年後、ボーキサイトに交代し、ダイアモンド、金などを含め、鉱業が主要産業になり、アルミニュームの原料となるボーキサイトの埋蔵量は全世界の三分の一を占めるほど豊富であり、盛んに採掘されギニアの経済を支えています。しかし、今の経済状況は悪化し貧困層が増大しています。
(浜田)